神戸市西区で起きた、4人きょうだいによる母親監禁事件と6歳児遺体遺棄事件。
遺体で発見された6歳の男児は、4人きょうだいの長女の息子、穂坂修(なお)くんでした。
発見時、修くんの背中には打撲痕が確認されています。
近隣住民への取材で、修くんが助けを求める声が聞かれていたといいますが、神戸市こども家庭局は「近隣からの連絡等は確認できていない」とのことでした。
修くんの声を聞いていた近隣住民は修くんが虐待を受けていることに気づきながらも、通報しなかったのはなぜなのでしょうか。
この記事では、穂坂修くん死亡の本当の理由について、修くんが住んでいた地域の特性との関連も含め調査しました。
穂坂修くんが遺体で発見される
6月22日、6歳の穂坂修くんが遺体で発見されました。
この件が明るみになったのは、修くんの祖母が実子4人に監禁されていところ脱出し、保護されたことがきっかけとなりました。
きょうだいの身柄が確保された後、修くんの母親である沙喜容疑者によって修くんの遺体を「草むらに捨てた」と供述したとのことです。
修くんの母親を含む4人のきょうだいが、スーツケースを運ぶ様子が防犯カメラで確認されています。
自分の子どもの遺体をスーツケースに入れるとき、そして運ぶとき、草むらに放置するとき…
母親として、どんな気持ちで行動していたのでしょうか…。
穂坂修くんへの虐待は近所でも知られていた
近隣住民への取材では、“男児の叫び声”や“男の怒鳴り声”などを聞いたと話しています。
子どもの姿は、ベランダに放り出されている時に見た。
内側から鍵を閉められていて、『助けて助けて』と叫んでいて…
(男の声で)命令聞かれへんのかみたいな事は言っていた。
お母さん(沙喜容疑者)が犬の散歩に使うリードみたいなものを修くんの腰に巻きつけて、外を静かに散歩している姿を見たことが何度もあります。
お母さんが修くんを幼稚園に送るとき、修くんの後ろから『早く行け!』って怒鳴って急き立てていた。
だいぶ離れてても聞こえそうなくらい大きくて恐ろしい声。
修くんは泣きながら歩いていっていて……かわいそうだなと思っていました。
取材では、多数の近隣住民から修くんの虐待に関する情報が得られましたが、疑問なのはそのことで通報した住民はいなかったことです。
これだけ多くの目撃情報や不審な声を確認しながらも、通報しなかった理由はいったい何なのでしょうか?
近隣住民が通報しなかった理由は?
近隣住民によって異様な様子は周知の事実だったにも関わらず、通報されることなく修くんは遺体となって発見されるという悲しい結末を迎えました。
これにはネットでも疑問の声が上がっていました。
明らかに監禁ってわかるのに通報しないで、インタビューには答えるのな。なんか住人の民度も低そう。 神戸のどこなんこれ? #ミヤネ屋
— Hero (@Hero11262001) June 23, 2023
神戸の6歳児死亡事件、近隣住民が悪びれもせず「『助けて助けて』と言ってた」とインタビューに答えていることに戦慄を覚える。なんで通報しないん?
— こぞう1ごう@りきぞーあるび (@kozo1go_albirex) June 23, 2023
ここまでの状況から、修くんの虐待は黙認されていたと推測されます。
その理由について、修くん一家と地域の関係性や生活していた地域の特性などから調査しました。
関わりたくなかった?
修くんの母親たちも、幼い頃虐待やネグレクトを受けて育ったという情報があります。
今回逮捕された容疑者の1人と同級生の子どもを持つ保護者からは、次のようなコメントが得られました。
沙喜らは小学校時代、毎日のように母親から言葉の暴力を受けていた。
いつも家では母親(保護された祖母)がわめく声が聞こえていて、子どもは泣いてじっと耐えている。
私から言わせれば、沙喜らも可哀想な子供たちだった。
今回4人のきょうだいが監禁していた修くんの祖母もまた、虐待の当事者だったようです。
母親は近隣住民との交流はなく、また授業参観などの行事に顔を出したこともなかったという。そのため、近所で穂坂一家の噂は広まり、同級生の間では知らない人はいないといわれるほどまでの一家となった。
引用元:NEWS ポストセブン
さらに、きょうだい4人とも特別学級にいたこともあって、周辺の子どもは親から“穂坂家に近寄るな”と言われていたといいます。
きょうだいたちが幼いころに住んでいた場所から引っ越し、現在の神戸市西区玉津町で生活していた穂坂一家。
住む場所が変わっても、近所の住民は異様な様子を肌で感じながらも“あの家とは関わらないほうがいい”というような雰囲気があったのかもしれませんね…。
特殊な地域柄があった?
穂坂一家が暮らしていた神戸市西区玉津町。
ここは、一部で“被差別部落地域”という情報があります。
神戸市西区のやつ、簡単に通報って言うけれどもそういうのが特にややこしい地区なんよ。 #めざまし8
— 国宝 (@ikazou) June 22, 2023
神戸市西区ってニュースで言われてたが多分玉津町ちゃうか?と思ってたが
— はなさき花音 こと 中村健 (@AuKamehameha) June 23, 2023
やっぱり玉津町か!!まぁ玉津町やから驚きは無いな!
具体的にどんな部落差別があったかなどは明らかになっていませんが、地域特有の特殊なご近所問題があったのかもしれません…。
穂坂修くんは見殺しにされたのか
自身も親から虐待を受けて育ったという沙喜容疑者たちですが、彼女たちはきょうだいで支え合ってきたからこそ耐えることができたのかもしれません。
いつもきょうだいだけで遊んでいた。
きょうだい仲は昔からよかったようで、大人になった現在でも4人でよく出かける姿が確認されています。
今回の事件における最大の被害者は他でもない修くんです。
守ってもらえるはずの関係性であった母親や叔父からの暴力を受けていた修くんを思うと、いたたまれない気持ちになりますよね…。
修くんに暴力をふるっていたこと自体が最大の問題ですが、異変を感じながらも通報せず黙認していた状況も問題であるように感じます。
修くんが亡くなった背景にある暴力と特殊すぎる環境を考えれば、修くんは見殺しにされたのでは…?と考えている人もいるようです。
神戸で修くんが虐待で亡くなった事件
— RisaAckerman🇬🇧🐆🦗☕️ (@RisaAckerman) June 25, 2023
4人共特別学級とやらに入ってたらしいね
ヤバすぎでしょ
って言うか色んな声とか聞いてたなら何で近所の人間は通報すらしなかったの??
見殺しだろ
家の中で何が起こっていたか、近隣住民が聞いていた声や見ていた光景以外のことは誰にもわかりませんが、結果として修くんが亡くなったことは事実です。
行政支援介入の難しさや近所付き合いの闇が浮き彫りになった今回の事件。
これからの課題を考えると共に、心と体に傷を負ったまま旅立つことになってしまった修くんが、天国で暴力におびえることなく過ごしてくれることを祈るばかりです…。
世間の反応
神戸の6歳児の遺体遺棄事件、あまりにひどいな。虐待は日常的に行われていたんじゃないか。
— bossa_m_k (@bossa_m_k) June 23, 2023
周りの家族みんなが敵の中に生きていた6歳は絶望の日々だっただろう。
神戸の祖母監禁と6歳遺体遺棄のやつほんと意味わかんない…周りの住人も知ってるけど通報しなかったのもなんか悲しいなぁ
— YUI (@peachry000) June 23, 2023
私も似たような四人兄妹だけど結束して親監禁暴行して甥っ子殺すとか考えられないんだけど……
神戸の6歳男児遺体遺棄事件
— れおぽん (@mreopom) June 23, 2023
警察に通報なかったって、近所の人たちは「助けてください」と本人が訴えてたのに何もしなかったの?
警察に通報しないのに、マスコミにはペラペラ話す神経がわからないわ。
神戸事件、犯人捕まったはいいけど最悪の結果。まだ6歳なのに、可哀想すぎる(;o;) しかし、この事件、遺体遺棄がなければ未解決になったんじゃないの?刑事警察の組織力の低下、甚だしい!
— Einosuke's (@napcat21) September 24, 2014
まとめ
穂坂修くん死亡の本当の理由について調査しました。
修くんのご冥福を心からお祈りします…。
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